原作は途中まで読んだけど、設定が変わっていたので映画は別物として見た。
最初の巨人襲来は容赦なく描かれていて見応えがあり、巨人のビジュアルも醜悪でむしろ原作版より好みだった。立体機動装置の演出も雰囲気はまあまあ出ていたと思うし、終盤でエレンが立体機動装置を駆使して巨人に立ち向かう場面もそこまで悪いものじゃなかった。
ここから不満点。舞台を日本にして地名や人名を変えたのはまずかったと思う。主要人物の名前を残すなら、開き直って全員原作のままで使っても良かったよーな。あと「この世界は残酷」とか「駆逐してやる」とか原作の台詞をちょいちょい拾ってるんだけど、作品を大きく改変したのにそこだけは拾うから浮いてしまっている。
エレンのキャラ造形も苦手だった。後に名誉挽回するのだろうと分かってはいても、自分の失態で何度も周囲を危険に晒すキャラクターを見せられるとストレスが溜まる。これが脇キャラならまだいいけど主人公てのがな。ちょっとしたことでいちいちキレるのも見ていてしんどいので、ジャンとの言い争いのシーンはどっと疲れた。新キャラのシキシマも格好付けるだけで、何がしたいのかよく分からないのと出番が少ないのとで滑っていたのが厳しい。あとエレン、アルミン、シキシマがみんな似たような髪型で見分けがつかねえー。
気づけば文句だらけになってしまった。今回はみんな逃げ惑うばかりで格好良いシーンがほぼなかったので、後編で巻き返してくれたらいいんだけども。
