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『インクレディブル・ハルク』感想

あんまし盛り上がれんかった。テンション上がったのがスターク・インダストリーズやニック・フューリーの名前が出た時と最後のトニー登場だった、てのがもう。とにかくめちゃくちゃ地味なんよねこの映画。ハルクのようなモンスターじみたキャラクターに私が興味を持てないせいもあるけども。あと驚いたのがブルースがハルクになってしまう経緯をダイジェストで冒頭に流してしまうところで、さすがに一時停止して公式サイトにアクセスして基本的な情報を確認する羽目になった。それで問題なく話を追えるようにはなったけど、なんつー思い切りのいい構成だ。

キャラクターも地味で、ヴィランのブロンスキーも戦闘狂なのにハルクを圧倒するわけでもなく、最後のハルクの勝ち方にも爽快感はなく、中途半端なまま終わった感がある。どっちかっつーとロス将軍のが印象に残ってるもんな。彼はブルース、ベティ、ブロンスキーという主要キャラ全員と関わるから、単純に出番が多いというのもあるけども。スーパーソルジャー計画を立てて失敗し、ブルースを捕まえるために投入したブロンスキーは街を破壊するまでになり、おかげでブルースに頼らざるを得なくなる、という本末転倒の嵐で情けない姿ばかりを晒しているのは御愛嬌。

主人公のブルースはあまり印象に残ってないけど、ただハルクに変身するには心拍数200オーバーがトリガーになるらしく、この体質のせいでセックス出来ずベティと項垂れるシーンは可哀想なんだけどちょっと笑った。一方ベティに関しては、新しく彼氏になったはずのレナードの扱いが雑なのが泣けた。もうちょい大事にしたってくれえええ!

ところで序盤にブルースの血が混入したドリンクを飲んだおじいちゃんとスターンズ博士はどうなったん?