名作だと思う。中弛みもなく一気に見れた。バス停のベンチで、アメリカという大陸と時代を駆け抜けてきたことを語り続けるフォレストに対し、聞き手が時間経過によって変わっていくのがいいんよね。映画を見ていて爆笑したり号泣したりすることはないけど、じんわり来たり思わず微笑んだりする場面は多く、それが心地良かった。
栄光を手にしても脇目も降らず真っ直ぐに走るフォレストと、闇に揉まれて惨めに落ちていくジェニーの対比もいいな。ジェニーは身勝手な人だから、ジェニーを愛し続けるフォレストの一途な姿が浮き彫りになるし、フォレストの純粋な気持ちが伝わっているからこそ、ジェニーも惨めになっていくという苦味が好き。
他にもダン中尉がいいキャラしてたし、母親も出番は少ないけどフォレストとの会話が良かった。フォレストJr.の存在も、母親とジェニーを亡くしたフォレストには大きな救いになっているのが伝わってきて、最後まで人と人との繋がりが胸に来る映画でした。
