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『パプリカ』感想

パプリカ

パプリカ

  • 発売日: 2015/09/15
  • メディア: Prime Video

ストーリーは細かい部分まで理解出来てる自信はないんだけど、基本的には「DCミニを盗んだ犯人を追いかける流れ」と「粉川のトラウマを解決する流れ」の二本しかないシンプルな構造だったので何とかついていけた。悪夢のようで天国のようでもある、夢の世界の映像表現にも魅せられた。パプリカが夢の世界で色んな格好になるのも見てて楽しかったし、OPの曲と映像も『パプリカ』という作品に合っていた。

キャラクターもいい。治療を受けている粉川だけでなく、短い時間の中に各キャラクターのトラウマやコンプレックスが次々と明らかになっていくのが面白い。時田に嫉妬していた氷室、千葉に焦がれつつも時田には叶わず理事長の言いなりになるしかなかった小山内、そうした嫉妬心を理解できない天才時田、自分の足で歩くことを求めていた下半身不随の理事長。そもそもパプリカという存在が千葉のコンプレックスから生まれたもので、だからこそ彼女は最後に時田への気持ちと向き合えたのだと思う。

しかし以前からネットでちょいちょい見かけた「それって、何だかミステリー?」の台詞がこの作品からだったとは……。