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『ハッピー・デス・デイ 2U』感想

ハッピー・デス・デイ 2U (字幕版)

ハッピー・デス・デイ 2U (字幕版)

  • 発売日: 2019/09/20
  • メディア: Prime Video

ループするというSF設定はあったもののそこは掘り下げずライトなホラーコメディを押していた前作に対し、今回はSF設定を軸に展開していくのが予想外すぎる。でもそれが面白かったし、ちゃんと「続編」としても機能しているのがすごい。この思い切った舵取りは英断だったんじゃないか。前作も楽しかったけど、私は今作のが好きかもしれない。

ライアンが主役になるのかと思いきや、やっぱりまたループして色んな表情を見せてくれるツリーが可愛くて格好良かった。ダニエルとイチャイチャするカーターを見てショックを受けたり嫉妬したり、挙げ句の果てにはキスをする二人の目の前で落下するのが笑う。命を捨てているとは言え悪質な嫌がらせだと思うけど、元々クズで性格の悪かった頃のツリーを思い出して懐かしくなった。元気な母親に会えて嬉しそうなツリーも可愛かったし、母親と過去の思い出を共有出来ないことに気づいて愕然となるシーンも切なかった。ここでもカーターや母親の言葉によって、更に成長していくのがとてもいい。

あと前作はカーターが助けてくれたとはいえ基本的にはツリーの孤独な戦いだったけど、今回はカーターやライアンを始めとした研究仲間と共に戦えるのが熱い。ダニエルの協力を得られるのも、こちらの世界のロリを今度はツリーが助けるのもいい。別れる時にツリーがロリに謝罪するところもちょっとホロリと来る。

不満もあるっちゃある。グレゴリーがロリと奥さんまで殺してしまうのは疑問が残る。一応説明はされたけど釈然としない。ライアンが二人いたのも謎というか、SF周りの設定がよく分からなかった。

SFといえば『インセプション』と『BTTF』の話をするところはニヤニヤした。『恋はデジャ・ブ』も名作だと言われているし、こちらもいずれは見たい。

ところで更に続編もあるみたいだけど、さすがにそろそろツリーの体が心配。大丈夫なのか彼女。