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『チェンジリング』感想

チェンジリング (字幕版)

チェンジリング (字幕版)

  • 発売日: 2015/11/05
  • メディア: Prime Video

イーストウッド監督作品は「淡々と描かれるけど見やすく、その上で面白い」という感想を持つことが多いんだけど、『チェンジリング』もそうだった。

腐敗したロサンゼルス市と警察による横暴や責任のなすりつけ合戦を延々見せられるので胸糞にはなるんだけど、それでもめげないアンジェリーナ・ジョリーの迫真の演技から目が離せなかった。これが実話だというのだから絶句する。結末も希望のある終わり方に見えるけど、希望をずっと持ち続けるのは地獄でもあるんじゃないかと思うと何ともな。

でも警察の動機はわかるんだけど、偽少年の方は「大スターに会いたかったから」とは言うものの本音とも思えず、発言が本当にしろ嘘にしろ真意が読めなくて最後まで不気味だった。彼の存在が一番怖かったな。怖かったというか気持ち悪い。