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『ぼくは明日、昨日のきみとデートする』感想

ぼくは明日、昨日のきみとデートする

ぼくは明日、昨日のきみとデートする

  • 発売日: 2017/06/14
  • メディア: Prime Video

私は洋画が好きで恋愛映画も積極的に見るタイプではないけど、これはそんな私でも素直に楽しめた。前半は甘酸っぱいシーンの連続でちょっと見ていて恥ずかしくもあるんだけど、福士蒼汰小松菜奈があんまりにも似合ってるからそこまで苦じゃなかった。淡い光に包まれた映像もすごく綺麗で小松菜奈が更に可愛くなってたよーな。あと今はちょっと厳しいけど、コロナが落ち着いたら京都に行ってみたくなった。

タイトルが出現してからは愛美の抱える事情が明らかになるんだけど、タイトルを見た時からタイムスリップして来たんだろうなと考えていたから、そんな安易なものでもなかったのは驚かされた。愛美は日が逆行して進む平行世界の住人であり、タイトルはむしろそのままの意味だったのはしてやられた感がある。こーゆー設定はありそうで今まで見なかったな少なくても私は。そしてこの設定が、恋愛との相性が抜群で絶妙だった。SFとして見ると雑な気配は漂ってくるんだけど、恋愛の切なさを盛り上げるという一点に対しては秀逸。特に高寿にとっての初めては愛美にとっての最後であり、高寿にとっての最後は愛美にとっての初めてになってしまうという不条理がグサグサ刺さってくる。思い出を共有出来ないのは本当に辛い。何故なら孤独感に苛まれてしまうからで、それが恋人同士であれば尚更。

ただ、終盤の愛美視点はちょっとくどい。もうちょい減らしても良かったんじゃないか。お互いが五歳の時の相手を助け合っていたという設定もそこまで必要だとは思えなかった。それでもエンドロールで流れるback numberの「ハッピーエンド」が淡い映像ともハマっててちょっと泣けたし、最後にはまあこれで良かったのかもな、と思えてしまった。