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『バトル・ロワイアル II / 鎮魂歌』感想

生徒たちが唐突にテロ組織ワイルド・セブンを相手に戦争をやらされるウォームービー。……なんだけど、すんごいつまらなかったなマジで。以下、ほぼ不満を並べ立てただけのいつも以上の駄文。

キャラクターの描写が欠けており、七原にも拓馬たちにも日本政府にも、更に言うと脚本にも芯が通っておらず薄っぺらい。唐突に入る雑なアメリカ批判も陳腐で、これを『バトロワ』でやる必要はあったのか。グダグダと意味のない問答を繰り返すドラマも盛り上がらず、特に七原と拓馬が会ってからは退屈。竹内力のキャラクターも演技を含めてちょっときつい。唐突な「トラーイ!」で「なんで?」って声出た。

映像も銃撃戦では毎回手振れでグラグラ揺れる画面になるから何が起こってるのか分かりにくいし、制服ではなく戦闘服で殺し合うのもつまらない絵になってしまったなと思った。多種多様な殺し方や殺され方が娯楽に繋がっていた前作に対し、今回は銃殺されるか爆破されるかのどちらかしかないのも飽きる。竹内力が「死に様の無個性」について言及しているので何らかの進展があるのかと思ったらないんかい。タッグマッチや禁止エリアの設定などBRII法もまったく意味を成してないから、死んだ生徒の名前や生き残りの人数を伝えるキャプションが虚しかった。

唯一、一瞬で終わるけどその一瞬だけでも印象的だったキタノ親子の物語は良かったと思った。というか北野武がすごいのか。