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ネタバレ映画感想とかいろいろ

『ニューヨークの恋人』感想

ヒュー・ジャックマンが英国貴族! メグ・ライアンが可愛い! よし撮れ高MAX! みたいな感じの映画だった。SF要素は理屈がよく分からなかったけど、そこはまあ雰囲気でいいのだと思う。ストーリーも雑で転結が跳ねないけど、その分役者とキャラクターが良かった。特に誠実で優しく頭も良く教養も気品もあるレオポルド侯爵が魅力的で、白馬に乗ってひったくりを追うところもベタでいいよね。屋上のディナーのシーンも良かったな。見栄っ張りなJJをムキになったレオポルドが大人気なくやり込めるところも好き(JJは悪い人ではないし、クライマックスも含めると二度も顔に泥を塗られているのが気の毒だとも思う)。適当に精神科に入れられた節のある可哀想なスチュアートや、レオポルドに好きな女の子への接し方を指南されるチャーリーもいいキャラしてました。

一方、ケイトは魅力がよく分からず、レオポルドが何故彼女に惹かれたのかも謎だった。スチュアートたちに急かされるようにして過去に飛んでしまう最後も、重大な決断を本人がさせてもらえないまま流されているように見えて「ええんか?」とモヤモヤする。そもそもレオポルドの家の借金の問題が棚上げされているけど、ケイトというよりメグ・ライアンが安定して可愛かったのでまあまあオッケー。