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ネタバレ映画感想とかいろいろ

『HELLO WORLD』感想

作品に奥行きがないように感じてあんまり乗れなかった。特にマイナスに響いたのが世界設定で、「直実たちが記録された過去のデータの中の存在である」という設定が曖昧で物語に没入出来ない。「直実先生や脳死状態の一行さんもデータの中の存在だった」というマトリョーシカ的構造も好みじゃなかった。現実とデータの世界の境界線が明確じゃないのも落ち着かない。そして未来の直実先生が、過去の直実に一行さんを彼女にさせようと誘導するのも気に入らないんですよね。過去の自分相手とはいえ少々身勝手すぎないか、と思ってしまう。後半はキャラクターの説明を咀嚼できないまま進行していくから、何が起こっているのかもわかりにくかったな。髭男の挿入歌は良かった。