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『ムーラン』感想

中国を舞台にした男装主人公の成長物語で、『アナ雪』よりずっと前からディズニーはありのままでいることの大切さを描いていたことを知った。フェミニズムにも言及されているけどムーランは性別云々以前に「自分らしくある」ことを重視する主人公だったし、他にも「男らしさ」に縛られた歌を入れることで男性にも抑圧があることを訴えたり、後半には軍の仲間たちが女装するシーンが入ってたりでバランスがいいんですよね。ストーリー自体は捻りがなくシンプルなんだけど、ものすごく考えて脚本が書かれているのだろうと思いました。ムーランだけでなくムーシューやコオロギ、リー・シャンも含めそれぞれが成長するし、軍で最初は馬鹿にされていたムーランがみんなからの信頼を得ていく流れも王道でいい。一応ムーランとリー・シャンのロマンスもあるけど、ささやかな描かれ方で邪魔にはなっていないのが好印象でした。

アニメーションはディズニーなのでクオリティは高いけど、特に大軍や群衆が動くシーンに迫力があり、これを劇場のスクリーンで見たらもっと感動するんだろうなと。