ロログ

ネタバレ映画感想とかいろいろ

『ア・フュー・グッドメン』感想

オープニングのファンシードリルの美しさには見入ったものの、その後から裁判に突入するまではちょっと退屈だったけど、本格的な法廷劇が始まってからは安定して面白かった。なんつってもキャストが豪華でみんな若い。トム・クルーズは彼のオーバーなリアクションが弁護士という職業にマッチして説得力があったし、ジョーというキャラクターの必要性はさておいてデミ・ムーアの凛とした佇まいも良かった。キャフィと恋愛関係にならないところも好ましい。

中でも素晴らしいのはジャック・ニコルソン演じるジェセップ大佐の存在感で、出番はサンティアゴの処遇について話すシーン、キャフィたちと初めて会うシーン、終盤の証人喚問くらいしかないのに強烈。クライマックスのキャフィとの対決も迫力があったけど、証言を引き出す流れがやや強引に感じたのもあり、序盤の女性士官であるジョーを馬鹿にした時の威圧感のある表情が一番印象に残ってます。

被疑者ドーソンもいいよね。ラストのキャフィに向けた敬礼にはぐっと来る。マーキンソン中佐も出番は少ないけど、中盤での登場はちょっと盛り上がった。しれっと車に乗り込んでるのも笑うけど、しばらく気づかなかったキャフィにも笑ったな。それだけに彼がすぐに自殺して退場してしまったのが惜しい。