ロログ

ネタバレ映画感想とかいろいろ

『スナッチ』感想

スナッチ(字幕版)

序盤のストーリーが頭に入らなくて二度ほど挫折していたのを、三度目にしてようやく最後まで見れた。とにかくキャラクターが多い上に、ハイテンポで進行していく群像劇なので目が回るんよね。相関図と展開は緻密な計算の上で作られていることが後になって分かるし、この早いテンポこそが作品の魅力の一つでもあるんだけど、それでも私にとっては序盤はとっつきづらかった。なのに諦めずに何度も挑戦したのは面白そうな気配を感じたからで、その予感は間違ってはいなかった。諦めないで見て良かった。ダイヤと裏ボクシングの八百長を巡り、マフィアやチンピラやパイキーなどのエキセントリックなキャラクターが入り乱れる痛快なストーリーが最高に楽しい。細かいエピソードの数々がいちいちおかしいし、残酷な要素もあるけどコミカルかつクールに見せてくれるので暗くはならないし、最後の後味も良かった。

キャラクターはみんな個性的だけど、なかなか死なないボリス、死体を豚に食わせようとするブリックトップ、人は殺せるのに犬は殺せないトニー、母親思いでフリーダムで食わせ者なミッキーは特にインパクトがある。ターキッシュとトミーのコンビも他の面子に比べると大人しいけど、二人の間抜けな掛け合いが面白かったな。黒人三人組も好き。しかしブラピは訛りの強いキャラクターを演じることが多いななんか。