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『コマンドー』感想

コマンドー (字幕版)

シュワちゃんの75歳の誕生日だそうなので、彼の出演作を見ようと『コマンドー』をチョイスした。勝手にベトナム戦争を扱ったシリアスで重い映画なのかと思ってたら、戦争映画ですらなかった(唐突に「第三次大戦だ」と言い出すおっさんは出てくるが……)。どうも『コマンドー』と『プレデター』と『プラトーン』がごっちゃになってたらしい。『プラトーン』に至ってはシュワちゃんは出演してないようで、まるで関係がなかった。

中身はだいぶめちゃくちゃで大雑把な映画だった。でもこの雑さが良かった。主人公が敵を雑に殴って撃って殺しまくるだけの話で「そうはならんやろ」と突っ込みたくなるようなシーン満載なんだけど、シュワちゃんのパワーと筋肉と勢いだけで迷いなく(本当に一切迷いがないのがすごい)突き進んでいくのが清々しい。短くサクッと終わるのもいいよね。

クライマックスのメイトリクス無双やベネットとの戦いもいいけど、ジェニーが攫われる序盤からシンディとの道中の旅までのシーンの方が盛り上がった。飛行機で隣に座る見張りの首をへし折り、離陸直後の飛行機から飛び降りるところとか、サリーを崖で尋問した挙句に落とすところとか、あと軍放出品店を重機で襲撃して武器を調達したかと思えばあっさり警察に逮捕され、その後のシンディのロケランぶっぱから「説明書よ」の流れなんて見事すぎてコントにしか見えない。

終盤の孤島に着いてからのシーンは同じような画が続くのもあってちょっと飽きも来るけど、武装してマシンガンをぶっ放すシュワちゃんはやっぱり格好良い。『ドラゴンボール』の一人でレッドリボン軍を壊滅させた悟空を思い出してしまった。