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『アメイジング・スパイダーマン』感想

サム・ライミ版と大筋は一緒なので、前半はどうしても退屈になっちゃうなこれ。ピーターがスパイダーマンになるまでの過程もゆっくり描かれており、余計に立ち上がりが遅い印象もある。あとこのピーターには「冴えない学生感」がないから、慣れるのに少し時間を要してしまった。まあこれらの不満はサム・ライミ版を見ているからだけども。

コナーズ博士との戦いが本格的に突入する後半以降は、サム・ライミ版にはなかった要素も増えて盛り上がってくる。ヘッドフォンで音楽を聴くじいさんの後ろで戦うシーンはツボ。クレーンでみんながスパイダーマンに協力するところもお約束ではあるのだけど、お約束だからこそ熱い。

キャラクターは意外にも警部が一番良かった。ピーターも銃を突き付けられた状態で警部と対峙したり警部の最期を看取ったりと、ヒロインであるはずのグウェンとのやり取り以上に警部とのドラマティックなエピソードが多い。だからこそ、ラストであの重い約束を破っちゃうことに驚いたんだけども。『アメスパ』のピーターはなんか苦手なんだけど、こういうところが好きになれないのかもしれない。