ロログ

ネタバレ映画感想とかいろいろ

『ロスト・バケーション』感想

初サメ映画だったけど、取っ付きやすく面白かった。短い時間でサクサク進行していくのも嬉しい。「浜から200m離れた岩礁で孤立してしまったナンシーと、その周りを悠々と泳ぐ一匹のサメ」という構図もシンプルでいいよね。そんな中、ほぼナンシーだけで話が進行していくんだけど、医学生としてのスキル、潮の満ち引きがわかるデジタルウォッチ、怪我をしたカモメ、流れてきたカメラ、ボードの欠片、ぽつんと浮かぶブイ、クジラの死体から流れる血、などを使って乗り越えていくから飽きなかった。序盤は母を亡くして「ママは頑張ったけど病には勝てなかった」とやさぐれていたナンシーが、サメとの対決を経て「ママは病には勝てなかったけど頑張ったから、自分も頑張って生き延びなきゃならない」という考えに変わって行くのも自然で良かったと思う。

舞台となった海も美しく、結局ビーチの名前が最後までわからないところがいかにも「秘境」って感じでいいな。