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ネタバレ映画感想とかいろいろ

『翔んで埼玉』感想

コメディ映画で笑えたのはちょっと久しぶりかもしれない。埼玉や東京だけでなく、千葉、神奈川、群馬、茨城と関東一円を巻き込んだ壮大な茶番劇なんだけど、全力で作られているのが良かった。快調なテンポでバカバカしくカオスに進行していくし、埼玉は散々馬鹿にされるけど、根底に郷土愛を感じる作りで気楽に見てられる。私は東京生まれの東京育ちの大阪在住だけど、問題なく楽しめた。

キャストは面白い布陣で、特に麗役のGacktは浮世離れした外見も相俟ってハマり役だったし、阿久津役の伊勢谷友介の熱演も良かったな。ちょいちょい挟まる喘ぐ麗とピーナッツを食わせる阿久津とか二人の濃厚なキスシーンは、無駄な要素でしかないのに役者がノリノリでやってるから笑ってもうたやんけ。つうか何故百美はあんな夢を見ているのか。その百美役の二階堂ふみは後半まで男装してる女の子だと思ってたから、現代パートでボーイズラブだと数度突っ込まれてもピンと来なかった。ここは普通に男性キャストでも良かったよーな。ただ、百美は麗にコロッと落ちるのでチョロいんだけど、一途でもあっていいキャラクターだったなとは思います。ラストの陰謀論じみたオチも嫌いじゃない。

一番笑ったのは埼玉解放戦線と千葉解放戦線の流山での睨み合いで、YOSHIKI高見沢俊彦で張り合うところはずるい。特にYOSHIKIGacktと実際に親交があるらしいから尚更ニヤニヤしちゃうんですよね。