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『トイ・ストーリー3』感想

「おもちゃがもし持ち主である子供に飽きられたらどうするか」という問題は前作でも出ていたけど、今回は真正面から描いており、解答もパーフェクトだったと思う。話に聞いていた通りの名作でした。

といっても大部分で描かれるのはサニーサイド保育園を舞台にした脱獄劇で、脱獄映画の王道が詰め込まれたサスペンスアクションとしても面白かったし、みんなが力を合わせて切り抜けていく過程もアイデアが豊富で楽しい。ケンとバービーのカップルも可愛い。ケンのファッションショーも気合いが入っていて楽しいし(これをやるのがバービーではないところがまた良い)、ケンをきっちり締め上げるバービーも格好良かった。バズはまたリセットされたりスペイン語バージョンになったりジェシーといい感じになったりと、見せ場が多いのが美味しい。一方でロッツォは嫌なやつなんだけど、ちょっと可哀想でもあったな……。

アンディのところに戻れたとしてもその後はどうするのか、という最大の問題については後半で一気に描かれるけど、これが完璧だった。アンディがボニーに一つ一つおもちゃを説明していくところは、彼がどれほどウッディたちを愛していたのかが伝わってきて涙腺が決壊した。幼いボニーに託されることを受け入れるウッディたちも、アンディ同様に大人になっていくんだなとしみじみ。ウッディたちは体は成長しないけど、彼らにも意志はあるから心は成長もしていくんだよね当たり前だけど。寂しい結末ではあるけど納得のいく、これ以上はないくらいのハッピーエンドだったと思います。ボニーの家にはトトロがいるのも嬉しい。

あとウッディたちはアンディと別れることになったけど、それはアンディの家族もそうなんだよなと。母親が離れていく我が子との別れを惜しむシーンが入っていたのがぐっと来た。