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『ゾンビランド』感想

ゾンビだらけになったアメリカで、たまたま出会った無事な四人の男女が一台の車に乗り合わせて危機を切り抜けていくという、ロードムービー要素もあるホラー・コメディ。内容はB級映画そのものなのにキャストが豪華なのが面白いし、キャラクターもみんな魅力的で楽しかった。特にウディ・ハレルソンの演じるトゥインキー狂のタラハシーが最高。引きこもりの青年コロンバスや、詐欺姉妹のウィチタとリトルロックもいい。コロンバスの中のルールが毎回テロップとして可視化される演出もその場に合わせた見せ方になったりしていちいち楽しいし、スローモーションを使ったオープニング映像も格好良かった。ストーリーはシンプルでゴア表現は大人しく、四人が気楽に遊んでられるシーンもあるくらいヌルく、それ故に後半はちょっとダレるんだけどこのダレっぷりは何故かあんまし気にならなかったな。笑えるところも珍しく笑えたし、満足度の高いゾンビ映画でした。

立ち寄ったドライブインで四人が暴れて破壊しまくるシーンとかクライマックスの遊園地での大量のゾンビとの攻防戦も面白かったけど、一番インパクトがあったのはやっぱりビル・マーレイ邸への突撃。くっだらないのにクッソ笑った。『ゴーストバスターズ』はリブート版しか見ておらずリブート版があまりにも最高すぎて綺麗に満足したので元祖版を見る予定はなかったんだけど、まんまと見たくなったやんけ(「ガーフィールド」はよく分からないけどこれもビル・マーレイの出演作ネタっぽい)。正直ここから緊張感がなくなって作品がダラダラしてくるのは否定できないけど、悔しいことに嫌いにはなれなかった。擬似家族という関係に私が弱いせいもあるけども。