ロログ

ネタバレ映画感想とかいろいろ

『オンリー・ザ・ブレイブ』感想

森林消防隊の活躍を描くドラマ。乾燥地帯で多発する森林火災を扱うためか消火というよりは延焼を食い止めるのが仕事になっており、燃料源となる木々を燃やすなどして防火帯を作っていくのが興味深かった。ただ、この映画は二人の主人公を軸に展開していく人間ドラマのほうにより尺を取っていて、そこは意外でした。といってもキャラクターをしっかり掘り下げてドラマを盛り上げる風でもなかったし、ちょっと長いかなとも感じた。それでもラストは強く印象に残っていて、ちょっと忘れられそうにない。

二人の主人公のうちブレンダンは、娘が出来たことをきっかけに自堕落な人生を送っていた青年が更生していく話でもあるのだけど、そこはわりとあっさりしているのでクズな印象はあんまりない。ただ、マッケンジーとのやり取りは良かった。娘が高熱を出して慌てる二人がかわいい。もう一人の主人公エリックは妻との衝突を何度も繰り返すんだけど、この夫妻の問題に関しては興味がなく退屈だった。ブレンダンとの対比になっているのだろうけど、それを加味してもあんまり響かなかったな。ただ、彼も親友デュエインとの関係は結構好き。ジョシュ・ブローリンジェフ・ブリッジスが並ぶと格好良いんですよね。

しかし実話をベースにした映画なのだと思うと、最後は辛い。あんな薄い防火テントで火をやり過ごすなんて可能なのか? とは思ってたけど、骨すらも残っていないというのが惨すぎる。さすがに私も打ちのめされた……。