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『コードネーム U.N.C.L.E.』感想

コードネームU.N.C.L.E.(字幕版)

コードネームU.N.C.L.E.(字幕版)

  • 発売日: 2016/01/20
  • メディア: Prime Video

ガイ・リッチー監督作。

CIAとKGBのスパイ同士がコンビを組む王道バディムービーで真新しい要素はないけど、キャラクターが魅力的だったのでニヤニヤしながら楽しんでしまった。時代が時代なだけにハイテクなデジタルガジェットは出てこないし、展開やスパイのお約束ネタのチョイスも古いんだけど、そこがレトロで良いというか。OPの演出、雨傘にトレンチコート姿の主人公、当時のベルリンの街、グリーンの公衆トイレなど序盤から映像面でもワクワクした。ソロのスーツやイリヤのハンチング帽もツボなんだけど、特にギャビーは派手に衣装が変わるから目の保養になる。サングラスや髪型も含めて可愛かった。

でも一番の見どころはやはりスパイ二人の関係描写で、ごつい男同士であんなちっこいベスパに二人乗りしてせこせこ走ってる画が出た時点で優勝ですよもう。互いのスキルを見せつけて張り合ったり盗聴器を仕掛けあったりと、本当に仲良しで微笑ましい。中でもボートチェイスのシーンは、ソロが他人のトラックに乗り込んでラジオとワインとサンドイッチを堪能しつつ、追手から必死に逃げるイリヤを鑑賞してて吹いた。鬼か。かと思えばイリヤの時計を取り返していたのがずるい人だな本当に。このコンビはどちらも抑圧された状況で仕事してきたようだけど、ソロのそれでもまだ余裕のある感じがヘンリー・カヴィルにハマっていた。逆にイリヤは不器用なところがすごく可愛いんだけど、誰かに上手くガス抜きさせてもらった方が良さそう。それがソロやギャビーだったりしたらいいなと思えるあたり、キャラクターとキャラクターの関係性においては本当に魅力的な映画だったなと。最初のカフェでの説明の後に「あとは若い人同士で」と上司が去っていくところも吹くんだよな。お見合いか?

気になったところもあって、一度は敢えて伏せて流したところを、種明かしをしながら時間を遡る演出が小出しに入るのは鬱陶しかった。一回だけならともかく何度も入るから、かなりテンポを削いでしまっているよーな。ただ、最後にタイトルの意味を回収した後に、そのままパンフにでも載ってそうな各キャラの設定を開陳しつつエンドロールが流れる演出は "オタク" って感じがして最高。ああいうのに弱い。

そいや続編がありそうな終わり方だったけど、闇が深そうなイリヤエディプス・コンプレックス設定の掘り下げや、ソロの日本語堪能設定もどこかで活躍してくれたら嬉しい。ヒュー・グラント演じるウェーバリーも美味しかったから彼にもがっつり出番が欲しいし、結局キスが出来なかったイリヤとギャビーの可愛い恋のその後も見たい。

とにかくこの手の作品は魅力的なコンビがイチャイチャしてこそだな、と改めて実感した。こーゆーのが見たかったからそりゃもう満足した。面白かったです。ところでスペイン広場にソロがベスパで登場するのは『ローマの休日』のオマージュだったんでしょーか。