今回はあまり乗れなかった。前作を楽しめたのはABBAのキャッチーな楽曲と結婚前の浮かれた明るい空気とノリノリのキャラクターによる歌とダンスが大きかったのに、今回のソフィは問題が色々山積みで空気が明るくない。若りしドナ視点で描かれる「自分探しの旅」にも興味が持てず、若い頃のサム、ハリー、ビルもキャラクターが薄い。というかヒッピーなサムとかヘビメタ好きのハリーの設定はどこに行ったんだ。ドナの弾けるような若さを全力で体現していたリリー・ジェームズが可愛かっただけに、相手役にももうちょい存在感が欲しかったな。
取ってつけたようなエンディングになるのも相変わらずで、おばあ様の登場も唐突でよく分からない。ただ、一番最初にドナがすでに亡くなっていることが明かされた時は驚いたけど、ラストで出てくるドナが圧巻でメリル・ストリープは本当にすごいんだなということは実感できた。あと『タイタニック』ごっこしてるハリーとビルが可愛かったです。