また急に微妙になったなこれ！ これまでの作品とは様変わりしたように見えて前作とストーリーの構造が同じで焼き直し感があるし、なのにシリーズお馴染みのギラギラしたエネルギーがない。キャラクターもマックスを含めてパワー不足なのが残念。更に後半は『グーニーズ』や『フック』みたいな雰囲気になるけど、わざわざこのシリーズのこの主人公でやる必要があるとは思えず見ていてちょーっとしんどかった。
子供たちが待っていたキャプテン・ウォーカーは結局帰らなかったけど、それでも希望を持ち続けていたところにマックスが現れて子供たちを新たな地へと導いた。マックスは行方不明になってしまったけど、いつか戻るかもしれないから彼の存在を伝え続けてまた希望を持ち続ける、という終わり方は悪くないと思う。外の世界を知らない子供たちが「伝承」を信じ込んでいて半ば宗教化している、という現象は退廃的な世界ならではだと思うし、マックスが導くことで「子供」という未来への希望を繋げる話を描くことにも、やはりこの世界観なら意味はあると思う。が、それがエンタメに繋がってない。単純に面白くない。砂漠で子供たちの引率やってるマックスを見て「なんで？」って思ってしまったもんな。終盤の列車アクションもあんまし盛り上がらなかったのが何とも。列車アクションは大好物なんだけどな。
前半のバーター・タウンのパートも微妙で、サンダードームで天井からゴム紐で吊られてビョンビョン飛び跳ねながら決闘するマックスを見た時は思わず遠い目になった。そもそもタイトルにわざわざ『サンダードーム』を付け加えたのもなんか違うよーな気が。
