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『あと1センチの恋』感想

相思相愛なのにすれ違いまくる幼馴染みを描くロマンスで、この手の作品は「はよくっつかんかい」とイライラしてしまいがちだけど、展開が恐ろしく早いので最後まで見ていられた。後半の父親の扱いなど雑なところもあるし、間怠っこしい映画であることに変わりはないけど、じれったさを楽しむために作られた映画でもあるので、まあ。あとリリー・コリンズもサム・クラフリンも好きだから目の保養になった。

ピュアなロマンスかと思いきや結構下品だったけど、そこがあんまし気にならなかったのもテンポが良かったからかもしれない。序盤のロージーとグレッグのセックスシーンもコミカルだったけど、ゴムが中に入ったままなのをロージーが病院で診てもらおうとしたら医者の名前がディックなのはあんまりにもくだらなくて笑った。ただ、こんなしょーもない経緯で妊娠してしまうからロージー的には笑えないんだよね。ロージーも当てつけでグレッグと一夜を共にしたから自業自得な側面もあるけども。でも妊娠を話したら逃げるし図々しく戻ってきて結婚したかと思えばロージーを不幸にしまくるので、やっぱりグレッグはたいへんなクソ野郎でした。最後のホテルでの浮気現場でロージーに殴られた後、ルビーがコンドームを投げつけるのが痛快。

しかしアレックスがいい男かと問われると疑問。ベサニーと付き合っていながら本命のロージーと会い続けるアレックスには「なんだこいつ」と思ってしまった。ロージーも付き合わなきゃいいんだけど、それでも離れられないもんかね幼馴染みってのは。私にはこんな幼馴染みはいなかったからピンと来なかった。