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ネタバレ映画感想とかいろいろ

『ロスト・ワールド / ジュラシック・パーク』感想

スティーヴン・スピルバーグ監督作。

「迫力のある映像を見てハラハラしつつ恐竜を楽しむ映画」というよりは、「一部のキャラクターにイライラさせられる映画」になってしまっているよーな。ちゃんとハラハラ出来るし面白いところもあるんだけど、登場人物がことごとく人の話を聞かない上にアホが多いから、見ているこちらのストレスがドコドコ溜まってゆく。人間の醜悪さを描きたかったのだとしても、各キャラクターの言動がちょっとお粗末すぎるかなと。

特にサラは勝手に一人で危険な島に乗り込んだり、不用意に恐竜に近づいたり、T-レックスの子供をニックと二人でトレーラーに持ち込んで治療したり、T-レックスは嗅覚がすごいのよとドヤ顔で言っておきながらT-レックスの子供の血がべったりついたベストを着てたりと次々と疫病神の如き活躍をしてくれる。なんでまたこんなアホをヒロインにしたんだ……。いやこの映画はマルコムとエディ以外みんなアホだったけども。そしてそのエディが奮闘の末にえぐい死に方をしてしまうのが、これもう何も言えなくなるな本当に。

ハモンドも前作で懲りたと思ったのに反省してないように見えて開幕からイラッとしたし、最後に「恐竜たちをそっとしておいてほしい」と言ってたけど無理に決まってるでしょうが。絶対に恐竜に会いに行こうとする人間が現れるはずだから、爆弾を抱え続けるよりはいっそ恐竜をすべて滅ぼすべきだと思うんだけども。人間のエゴによって生み出された存在は、人間のエゴによって無かったことにしてしまった方がいい。それも出来るだけ徹底的に。いやまあ言ってしまえば、続編を作りたいという制作側の意図もあるんだろうけども。

マルコムは前作で一番好きなキャラクターだったので、前作での出番が少なかったのもあって主役に抜擢されたことを最初は喜んだけど、無難なキャラクターになってしまっているし(『ジュラパ』での経験が彼を変えたのかもしれないけども)、作中でも他人による失態のフォローが多くを占めているのが切ない。終盤のサンディエゴでの惨事を解決しようと奔走する姿を見ていた時も、ちょっと切なくなってしまったもんな。もーちょいマルコムならではの活躍が欲しかった。