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『ジュラシック・ワールド』感想

ジュラシック・ワールド (字幕版)

ジュラシック・ワールド (字幕版)

  • 発売日: 2015/12/18
  • メディア: Prime Video

コリン・トレボロウ監督作。

このシリーズはずっと見てきたけど、『ジュラシック・パーク』以外はストレスが溜まるばかりだったので今回も見るかどうかちょっと悩んだ。何しろこの映画は無駄にアクティブな無能を味方に置くことでピンチを演出するので、見てもどうせまたストレスが溜まるだけなんじゃないかという予感があった。いい加減学習しろと言いたくもなるけど、毎回文句を言いつつスパッと『ジュラパ』の世界と縁を切ることが出来ないでいる私も学習出来てないので、偉そうなことは言えないんだな実は。ただ、言い訳がましくなるけどこのシリーズを見始めたのは「格好良いクリス・プラットが見たい」という理由もあったので、結局覚悟を決めて鑑賞した。ら、意外にも面白かった。序盤のラプトルにオーウェンが「待て」をかける有名なシーンが見れただけで満足していたけど、その後も最後まで楽しめてしまったのは予想外。アホも相変わらずいるけど『ロスト・ワールド』や『ジュラパ3』のイライラに比べたら天国だった。いつもの「脱走した恐竜から逃げる話」でしかないのに、イライラさせられない『ジュラパ』がこんなに素晴らしいものだったとは!

序盤はクレアにイライラさせられそうな気配を感じたけど、仕事があるなら兄弟の面倒を見られないのは仕方ないし責められることでもない。秘書に委任するならそのことを親に伝えておくべきだったとは思うけども。ただ、恐竜の能力をクレアがきちんと把握してなかったのは怠慢だと思うし、管理体制も相変わらずザルなのはどうにかした方がいいよなとは。あと唐突なオーウェンとのキスシーンは笑った。兄弟がおばさんのキスをポカーンと見てるからコントに見えちゃうんだよねあれ。そもそも非常時なのに管理センターで指揮を取らず、甥を探し回ってるのも問題だけども。一方、管理センターに一人で残ったロウリーはいいキャラしてたな。美味しいよね彼。あのシャツも普通に欲しい。

期待していたオーウェンは刺さりはしなかったものの、普通に格好良い主人公で良かった。ちょっとダルそーなところがいいし、クリプラが演じているというだけで美味しい。人間と恐竜はいつまでも互いが驚異の存在であって欲しいと思っているので、オーウェンとラプトルの信頼関係については求めていなかったけど、「俺のラプトル」なんて言い出すオーウェンが可愛かったのでこれはこれでいいかなと思い始めたので我ながらチョロい。バイクに乗ったオーウェンがラプトルと森の中を走るシーンも格好良かったし、ラプトルとティラノサウルスが共闘してインドミナスと戦う頃には完全に割り切って素直に燃えていた。美味しいところを掻っ攫っていくモササウルス先輩も好き。余談だけど兄弟の登場とかジープとか最後をティラノサウルスに助けられるところとか、ちょいちょい『ジュラパ』とのリンクがあったのもニヤニヤした。

今回面白かったのが、恐竜の軍事利用を画策するクソったれ野郎がいるんだけど(それでも無能よりは遥かに良い)恐竜にも悪役と呼べそうなインドミナス・レックスがいるところで、前作で恐竜との対話の可能性を描いた後に今回でオーウェンとラプトルの関係に至りつつ、同時に悪役を出すのが面白いアプローチだったなと。まあそのインドミナスを生み出したのが人間のエゴの産物ってのがまたアレなんだけど、それも含めての『ジュラパ』ワールドなんだろうな。

不満は二万人もの餌があるのにプテラノドンに襲われる程度で終わった点で、要するにもっと食われまくって地獄のテーマパークと化すところが見たかった。ああもったいないな人間なんて食われてなんぼだろうにこの作品は。満足したのはプテラノドンに弄ばれた挙句にモササウルスに食われてしまうとゆーダイナミックな死に方をしたクレアの秘書くらいしかいないのでは。そこは次に期待しています。