ロログ

ネタバレ映画感想とかいろいろ

『ハッピーフライト』感想

ハッピーフライト

ハッピーフライト

  • メディア: Prime Video

一機の飛行機を安全に飛ばすためにどれだけの人が動いているのか、という航空業界の裏側を描くお仕事映画なんだけど、緩急の付け方が絶妙で一気に見れた。機内でも空港でも様々なドラマがあり、次々と起こるアクシデントにそれぞれの立場から対応していくプロフェッショナルとしての姿が格好良い。群像劇はキャラクターの把握に苦戦することが多いのでちょっと苦手なんだけど、これはキャラクター個人というよりチームを見ることになるのでそれぞれの役割が明確で分かりやすかった。

チームとして見たとは書いたけど魅力的なキャラクターもいて、特に教官を務めた原田機長は気難しい人かと思いきやそんなこともなく、案外気さくなところもあってバランスのいい人だったな。時任三郎がハマり役だった。地上でも岸部一徳演じるオペレーションセンターのボスが、普段はいい加減そうなのに緊急時には頼りになるのがずるい。

思いがけずいい映画に出会えて、見終わった後の私もニッコニコの笑顔になった。文字通りハッピーになれる。私が元々空港という空間が大好きというのもあるけど、本当に気持ちのいい映画でした。