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『復活の日』感想

復活の日

これほどスケールがでかくてリッチな邦画は初めて見た。すんごい驚いた。しかも二時間半もある。その長尺でウイルスと核の脅威に曝される地球を描いており、どちらも人災ってのが笑えんね。演出の古さは気になるし、コロナ禍の今見ても荒唐無稽で大袈裟に感じるところもあるし、話はウイルスと核のどちらかに絞った方が良かった気もするけど、「金のかかった壮大な邦画を見る」という体験ができただけでも見てよかったと思える。登場人物はみんな防護服どころかマスクも一切しないけど、あって然るべきものをここまで一切見かけずにいると逆に気にならないんだな、ということも学んだ。他にも小型船を操縦して南極に向かいながら自殺を図るナースとか、みんながウイルスにやられていく中で一人ピンピンしてるガーランド将軍とか、ボロボロの体で世界を放浪する吉住とか(何故にマチュ・ピチュなのか)、印象に残るシーンは多いんよね。多国籍なキャストも面白かった。この手の映画は登場する国が限られていることが多いように思うから尚更。草刈正雄も合ってたな。

しかし冒頭の東京湾のシーンは南極からワシントンに行く途中で寄ったとしか思えないんだけど、それは遠回りになるんじゃなかろうか。だから射出の阻止が間に合わなかったのでは……。